化学実験室
- (1) 銀、銅、スズ族イオン混合試料の分離分析と各イオンの確認
- (2) 沈殿反応、炎色反応を利用した未知試料の分析等
- 原子固有のスペクトル線の吸収および発光を利用した分光分析法による微量金属の定性および定量分析
- (1) 有機実験基本操作法
- (2) 純物質の単離・精製実験“アスピリン錠剤からアセチルサリチル酸の抽出”
- (3) 機能性物質の合成実験“メチルオレンジの合成”
- (4) 酢酸イソアミルの合成
- (1) 「時計反応」と名付けられた反応を利用して、反応する物質の濃度や温度が反応速度に及ぼす効果を調べる
- (2) 酸化還元反応を利用した滴定により溶液中の溶質濃度を決定する
- (3)実験結果のまとめ方、レポート作成上の注意等に関する講義
- 1.有機化学実験法
- 2.p-ニトロアニリンの合成と得られた化合物のスペクトル測定。
- 1.赤外吸収スペクトルおよびイオンクロマトグラフィーを活用した陰イオンの定性分析
- 2.遷移金属錯体の合成と配位子置換反応
- 1.分子の振動回転
- 2.分子力学法による炭化水素化合物の構造とエネルギー
- 3.窒素レーザーによる発光寿命の測定
- 4.吸着平衡
- 5.核磁気共鳴
- 6.吸収スペクトル
- 分析化学分野で汎用されているHPLCの原理とその有用性を知ることを目的に、HPLCを用いて食品中に残留する数種抗菌性物質の定量を行う。分析対象はsulfamonomethoxineおよびsulfadimethoxineとし、試料の前処理は固相抽出(SPE)法により行う。
- ブロムフェノールブルー(BPB)は水素イオン濃度(pH)の変化と伴い、変色する酸塩基指示薬である。本実験では、種々なpHのBPB溶液の吸光度を測定し、BPBの解離平衡方程式を用いてBPBの酸解離定数(pKa)を求めることにより、pH滴定法および吸光度測定による酸解離定数の測定法を学ぶ。
- タンパク質、アミノ酸の定性分析、SDS-PAGEによるタンパク質の分離、コウシ胸腺からのDNAの抽出、DNAとタンパク質の紫外部吸収曲線の比較などを行う。
- 食品に含まれる色素成分の化学的性質について実験する。また、モール法による食品中の食塩含量の定量を行う。
提供科目一覧
科目 | 前期 | 後期 | 曜日/時限 | クラス |
---|---|---|---|---|
基礎化学実験 I | 〇 | 火/3〜5 | TT化(建) | |
〇 | 木/3〜5 | TU(情)、HT食(環) | ||
〇 | 火/3〜5 | S低(数物生地)、TT(都) | ||
〇 | 木/3〜5 | ST化TU(機)、ST(選)、TT(電) | ||
基礎化学実験 II | 〇 | 月/3〜5 | TII(化) | |
〇 | 月/3〜5 | SII化 | ||
化学実験 | 〇 | 木/3〜4 | HII食 | |
実験で知る自然の世界※ | 〇 | 水/3〜4 | 全文、H(人)、M(看) |
※ 「実験で知る自然の世界」:
本学の特色ある科目で化学、物理学、生物学、地球学の4分野の内容が含まれています。その中の化学実験を提供しています。
基礎化学実験T
科目の目標
身近の物質変化を基にした基礎的実験を通して、現代科学および技術にとって必須の化学的知識を理解する。実験に際しては注意深く観察し、種々の現象を理論的に考える。また実験結果を整理して、自然の摂理を理解する能力を養う。
授業内容
- 第1週 ガイダンス
- 第2〜6週 陽イオンの定性分析実験:
- 第7週 原子スペクトル分析実験:
- 第8〜11週 有機化合物の合成実験:
- 第12〜14週 物理化学実験:
テキスト
『改訂二版 基礎化学実験』(大阪市立大学大学院理学研究科・基礎教育化学実験グループ編、2014、ふくろう出版)
『改訂二版 基礎化学実験』(大阪市立大学大学院理学研究科・基礎教育化学実験グループ編、2014、ふくろう出版)
基礎化学実験U
科目の目標
自然科学は実験によって明らかとなった事を積み重ねて組み立てられている。特に化学は実験が重要な役割を
果たしている。講義を聴いただけでは分かりにくいことも、自ら実験することによって鮮明に理解することができる。科学的方法に従って自然と対話しながら、自分に
とって多くの新しいことを発見する。また、実際のプロセスを通じて実験を推し進める方法を学ぶ。
授業内容
TII(化)クラス
- 第1週 ガイダンス :実験内容の説明と安全指導。
- 第2〜4週:遷移金属錯体の合成とその性質・機器を用いた陰イオンの分離や定性分析。
- 第5〜9週:芳香族化合物の合成とスペクトル解析・量子化学計算。
- 第10〜11週:微粒子のブラウン運動の観察・拡散定数およびアボガドロ定数の決定。
- 第12〜14週:DNA融解温度の測定と電気泳動・高速液体クロマトグラフィー等によるDNAの機器分析。
SU化クラス
- 第1週 ガイダンス :実験内容の説明と安全指導。
- 第2〜6週 有機化学 :次の課題を実施する。
- 第7〜8週 無機化学 :
- 第9〜14週 物理化学 :以下のテーマの実験を実施する。
初回に、レポートの作成、国際単位系、測定誤差と有効数字等に関して解説する。
テキスト
『改訂二版 基礎化学実験』(大阪市立大学大学院理学研究科・基礎教育化学実験グループ編、2014、ふくろう出版)
『改訂二版 基礎化学実験』(大阪市立大学大学院理学研究科・基礎教育化学実験グループ編、2014、ふくろう出版)
化学実験
科目の目標
基礎化学実験Tを履修した食品栄養科学科2年次の学生が、実験を通してさらに化学的知識・技術を深めるとともに、
3年次からの学生実験の基礎を習得することを目的とする。
授業内容
- 1)精密機器−HPLCの実際 3週
- 2)分光光度計によるブロムフェノールブルーのpKa決定 4週
- 3)生化学 4週
- 4)食品の分析 3週
